ワクチン接種 4月からちょっと新しく

 3月になりました。夕方遅くまで明るくなりましたし、日差しも強くなって、雪解けが始まっています。高校はすでに卒業式を終え、中学校3年生は受験も終わり、春休みももうじきです。気持ちがそわそわする季節になってきました。

 変化に弱いタイプの人たちにはちょっと辛い季節ですね。何もかも変化させるのではなく、どこか変化しないところをきちんと作ってそこにつながりながら変化の季節をやり過ごすといいですね。

 私の大好きなゲームではすでに桜の季節です。

 シーズナルイベントの間だけ、大きな街の中に桜が咲きます。私はウルダハという街の桜が一番お気に入りです。リアルの桜はまだ一か月ちょっと先ですよね。なのにお菓子屋さんには桜餅…

 桜が咲くころにはタイヤ交換、庭仕事開始と忙しいこと満載で、花弁の散るごとく「しづごころない」毎日になりますが、それでも春の花はいいですね。

Final Fantasy 14

 さて、4月になるとワクチンに二つ大きな変化があります。

4種混合ワクチンの接種開始が生後2か月になります。

 これまで四種混合ワクチンは生後3か月の開始でした。

 ですが、4月からはヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンと同時に2か月から始められます。当クリニックでは4種混合ワクチンは予約しなくても接種することができますが、できれば予約をしてきていただけるとありがたいです。

4種混合ワクチンは、ジフテリア、破傷風(はしょうふう)という非常に致死率の高い感染症と、百日咳というお母さんから免疫が十分に受け継がれない感染症を予防します。また、ポリオも予防できます。

ジフテリア、破傷風は自然感染では免疫を獲得できないので、ワクチン接種が必須です。百日咳は、年長児や成人がかかって乳幼児の感染源となっていることが問題視されています。ポリオは、発症すると手足に回復困難なまひが残ることもあります。重症化すると呼吸できずに死に至ることもあります。世界保健機関(WHO)が天然痘に次いで全世界で根絶を目指している、最も重要な感染症です。

東京都医師会 https://www.tokyo.med.or.jp/citizen/vaccination

パピローマウイルスワクチン(子宮頸がんワクチン)に9価ワクチンが登場します。

 パピローマウイルスワクチンはこれまで2価(サーバリックス)と4価(ガーダシル)だけでした。

 「パピローマウイルス」には種類がたくさんあって、 「〇価」というのは、そのうち何種類が含まれているかということをあらわしています。。

 ガンを発症させるパピローマウイルスは何種類も知られていますが、なるべくその種類を多めにカバーしている方が効果は高いと考えられます。

 2価、4価のワクチンはすでに無料で接種を受けることができますが、4月からは9価のワクチンも無料で接種を受けられるよう準備が進んでいます

子宮頸がんの95%以上は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因です。子宮頸部に感染するHPVの感染経路は、性的接触と考えられます。HPVはごくありふれたウイルスで、性交渉の経験がある女性のうち50%~80%は、HPVに感染していると推計されています。性交渉を経験する年頃になれば、男女を問わず、多くの人々がHPVに感染します。そして、そのうち一部の女性が将来高度前がん病変や子宮頸がんを発症することになります。

日本産科婦人科学会 https://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4

 当クリニックでもパピローマウイルスワクチン接種を受けることができますが、ワクチンを準備しておかなければいけないので、事前に予約をしていただく必要があります。

 ワクチン接種の必要性はいつも変わりません。心と体の小児科 ふじねクリニックでは、土曜日もワクチン接種をしておりますので、どうぞご利用ください。よろしくお願いいたします。